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Case report

Chorusline Vol.52
柏厚生総合病院におけるPICC留置活動状況

血管系

PICC

Chorusline-ナースのベストプラクティス-

著者

医療法人社団協友会 柏厚生総合病院
感染制御実践看護師 特定看護師
跡治 江理奈 先生

施設紹介

当院は322床の急性期病院で、地域に密着した高度な医療と看護の提供を理念に掲げています。診療科も年々増え、診療の範囲が拡大しています。
特に、循環器内科での血管内カテーテル検査・治療、心臓血管外科手術や、無菌室での血液内科疾患の化学療法などは2017年頃から徐々に始まり、症例数が年々増えています。
結果として、 PICC の啓発が進み 3 年で 40 件/月程度となり、ニーズに応えるべく人員配置し、更なる伸長が期待できています!

当院の紹介

PICC挿入のきっかけと現在に至るまでの経過

PICCの院内浸透までの道のり

工夫された点として、
●研修校(自治医大)の先生から院長/看護部長/指導医への説明 
●手順書/マニュアルを用いて医局会/看護師長会での周知
●介助者である看護師へ具体的な説明/教育 
●診療放射線技師への協力依頼 
等多岐にわたります。

実践症例は、外科・循環器内科の指導医を中心に初めは声をかけていただき実践していましたが、内科医師からの症例依頼が増え、徐々に他科の先生方からも依頼が来るようになりました(図4)。
PICCが院内に普及するにつれ、医師からも「看護師がPICC 留置をしてくれた方が、患者も色んな話ができて安心すると思 う」「CVCを大腿静脈に留置するのは感染のリスクがあるので、 これからも(特定看護師へ)PICCを依頼したい」など、中心静脈カテーテル管理や特定行為を特定看護師が行うことへの様々な声を聞くことができました。 結果、実践前の狙い通り、大腿静脈の留置は1ヶ月あたり数件となり、中心静脈カテーテルの8割程度をPICCが占めることになりました。

PICC適応や症例紹介

手技までの実際の流れ

今後の展望

PICC留置数の増加に伴い、中心静脈カテーテルそのものの 留置数が約1.5倍に増えましたが、PICC管理の清潔操作の不徹底(特にハブの消毒操作の不足)からCLABSIが減っていないことが現在の課題です。この課題の解決へ向け、清潔操作の徹底へ取り組んでいるところです。
また、他の業務を行いながら、1ヶ月に数十件のPICC挿入を一人で行うことには限界を感じ、看護部長と相談しながら特定行為実践のニーズに応えるべく、当院で特定行為研修を行って後任を育成していくこととなりました。
今後は、PICC修了者でPICCチームを編成し、PICC管理を充実させていきたいと考えています。

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