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Case report

Link Vol.20
医療現場で知っておきたい、 手術用ゴム手袋によるラテックスアレルギー・ アレルギー性接触皮膚炎の現状と対策 [アップデート]

手術用手袋

手袋

医療安全

Link-医療安全-

著者

藤田医科大学ばんたね病院
総合アレルギー科 教授
藤田医科大学総合アレルギーセンター
センター長
矢上 晶子 先生

著者

独立行政法人 労働者健康安全機構大阪ろうさい病院
手術室 看護師長 手術看護認定看護師
濵田 蓉子 先生

医療現場で知っておきたい、 手術用ゴム手袋によるラテックスアレルギー・ アレルギー性接触皮膚炎の現状と対策 [アップデート]

 手術室での業務において、滅菌および非滅菌ゴム手袋の使用は不可欠であるが、ゴム手袋に起因して即時型アレルギーであるラテックスアレルギーや遅延型アレルギーであるアレルギー性接触皮膚炎が起こる。
我が国では、1990年代に、ラテックスアレルギー(以下、LA)のリスクの高いパウダー付き天然ゴム製ラテックス手袋を使用した医療従事者においてLAが発生し問題となったが、その後、パウダーフリーラテックス手袋が主に使用されるようになり、LAの新規発症者は劇的に減少した。しかしながら、近年でも新たに発症する患者はおり、それは医療従事者に限らず、職業的 にゴム手袋を頻回に使用する一般の方(飲食店勤務等)にも及ぶ。よって 各医療施設では、使用するゴム手袋の選択も含め、LAに対する医療安全についての取り組みを今後も継続して進めていく必要がある 。
一方、医療現場において手湿疹を有する医療従事者は現在も多く見受けられる。特に若年者に多く、難治性の手湿疹は皮膚のびらんや亀裂などから二次感染など院内感染を引き起こすことも懸念され、手湿疹は感染防御の面から対策が必要な疾患である。手湿疹の多くは刺激性接触皮膚炎であるが、使用しているゴム手袋によりアレルギー性接触皮膚炎を発症し手湿疹が難治化する者もいる。アレルゲンの回避が手湿疹を防ぐ唯一の方法であり、近年はゴム手袋によるアレルギー性接触皮膚炎の原因となる加硫促進剤を含まないゴム手袋なども市販されている2)。
本稿では、医療現場で知っておきたいLA、ゴム手袋によるアレルギー性接触皮膚炎の現状や対策、医療用ゴム手袋について解説する。院内の医療安全、感染対策の一助になれば幸いである。

ラテックスアレルギー(LA)

  • ラテックスアレルギー(LA)の主要抗原
  • 天然ゴム製ラテックスを含むせいひん
  • ラテックスアレルギー(LA)の診断
  • ラテックスアレルギー(LA)の対策
  • 手術室におけるラテックスアレルギー(LA)対策
  • 手術時の対応について
  • その他:ラテックス・フルーツ症候群

ゴム手袋による遅延性アレルギー

  • ゴム手袋によるアレルギー性接触皮膚炎の原因アレルゲン
  • ゴム手袋によるアレルギー性接触皮膚炎の臨床症状
  • ゴム手袋によるアレルギー性接触皮膚炎の検査方法
  • ゴム手袋によるアレルギー性接触皮膚炎の対策
  • 手術室におけるゴム手袋の選択

手術室におけるアレルギー対策について

当院でのラテックスフリー化の活動とその背景

  • 手術用手袋のラテックスフリー化への段階的な取り組み

活動での効果とその後の取り組み

活動中の障壁やその対策

今後の展望

関連情報

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