Column お役立ち情報

CVポートの構造
ポート本体について

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カテーテル

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Huber Needle

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薬剤投与について


引用:Chorusline Vol.54 CVポートに関わる知識習得とトレーニングの重要性

※長崎労災病院 医療安全管理委員会 作成資料 Chorusline.40
CVポートの管理とポイント
① 感染と血管外漏出
② 安全な固定
③ カテーテルフラッシュとカテーテルロック
④ 穿刺する際の必要物品
⑤ CVポート部観察
⑥ 固定の方法
⑦ 滴下確認
⑧ 抜針する際の必要物品
引用:Chorusline Vol.54 CVポートに関わる知識習得とトレーニングの重要性
よくあるトラブル

✓滴下不良・閉塞
✓血管外漏出
✓感染
✓皮膚損傷
✓静脈血栓・静脈炎
✓ポート・カテーテルの逸脱
滴下不良・閉塞
考えられる原因
1.きちんと刺せていない 刺さっていない?
2.カテーテル内の血栓や薬物の結晶
3.フィブリンシースの形成
4.カテーテルキンク



観察のポイント
1.スムーズに注入できるか?
2.セプタムが盛り上がってこないか?
3.逆血確認ができるか?
対処方法
1.生理食塩液でフラッシュする
2.血液や粘度の高い薬剤は10ml×2回でフラッシュ
3.上肢を挙上させ血管とカテーテルをまっすぐにする
4.体位を変える
5.刺し直しも検討する
6.医師に相談する (薬剤の投与などもある)
血管外漏出
考えられる原因
1.きちんと刺せていない 刺さっていない?
2.フィブリンシース形成による逆流
3.ポートやカテーテルの破損
4.カテーテルによる血管への侵襲・カテーテル先端の位置移動




観察のポイント
1.刺入部の灼熱感・紅斑・浮腫・違和感・ピリピリする
2.点滴の滴下速度の減少
3.末梢静脈ライン内の血液逆流の消失
対処方法
1.抗癌剤の場合、医師に相談する。皮膚科医・薬剤師に相談する
2.可及的速やかに吸引する
3.漏れた薬剤によって、冷却や温めを行う
4.X線・X線透視・超音波・CTなどの画像検査をおこなう
感染
考えられる原因
1.輸液ルート接合部からの細菌汚染
2.IVH製剤など糖やタンパク、脂質を含む薬剤の薬液自体の細菌汚染
3.皮膚挿入部位の皮膚常在菌や医療従事者の手指などから伝播した細菌が針刺入時に血管内に侵入
4.他の感染病巣から血流に乗って微生物が運ばれ、留置されているカテーテルの表面に定着し、バイオフィルムを形成

観察のポイント
1.手術中の感染(1週間以内に出現しやすい)
2.刺入部感染:カテーテルの出口部周囲の皮膚紅斑、硬結、化膿
3.トンネル感染:カテーテルを覆う皮下の硬結など
4.ポケット感染:ポート埋め込み部皮下の紅斑や化膿
5.CRBSI*の症状は、38℃以上の発熱や悪寒、戦慄など
※CRBSI (catheter related blood stream infection)カテーテル由来血流感染とは、血管内に留置されているカテーテルに細菌が定着・増殖し感染に至ったもの

対処方法
1.医師に相談する
2.ポート採血と末梢静脈採血により、検査と診断を行う
3.抗菌薬の投与
4.システムの抜去

引用:日本IVR学会 中心静脈ポート留置術と管理に関するガイドライン2019
その他合併症
皮膚損傷
1.同じ場所への穿刺、栄養不良、ステロイドや軟膏、薬物による皮膚の軟弱化、原病による欠損
※医師に相談してください

静脈血栓・静脈炎
1.カテーテルによる機械的刺激、薬剤注入による血流の乱れに加え、原病による栄養不良や血管内脱水にもよる。
2.上肢の静脈では高頻度で発生するが、鎖骨下でも内頚静脈でも発生。エコーや静脈造影を行って確認ができる
3.フィブリンシースの形成も起こりうる
※医師に相談してください
本体やカテーテル先端の逸脱
1.乳房の大きい患者。重みでポートが垂れ下がる
2.日常の活動や運動。立位や上司の挙上により、内頚静脈や他の静脈への移動も起こりうる。カテーテル交換をおこなったり、別の部位への造設も検討する
※医師に相談してください

引用:第43回リザーバー&ポート研究会共催セミナー
臨床から考える!CVポートのリスクマネジメント 2018年9月1日(土) 前橋テルサホール 2階
関連資料:皮下埋め込み型中心静脈ポート(CVポート)マイクロニードル ポート 管理マニュアル
よくある質問
Q:ポート留置患者の運動制限はありますか?
A:医師に相談してください。どのくらいの運動でカテーテルの逸脱やシステム破損が起こるか検討した報告はありません。
薬剤注入ポンプをセットした治療中は控えた方がいいです。
※運動を含めて、出来る限り生活の質を保っていただくことも大切です。
Q:ポートから針を抜いてからすぐに入浴してもいいですか?
A:抜針直後からシャワーは可能です。
あきらかな皮膚損傷がなければ、湯船につかることも可能です。
※ポート部に注意を払い過ぎて垢だらけになっていることもあるので、入浴時に軽く石鹸であらって、シャワーで流すよう指導してください。

Q:ヒューバー針を穿刺したままで入浴やシャワーはできますか?
A:原則禁止です。入浴やシャワーは抜針してから許可してください。
Q:ポートから流してはいけない薬剤はありますか?
A:ドセタキセルやパクリタキセルはアルコールを含有するため、ポリウレタン製カテーテルの材質は劣化させることがありますので、メーカー添付文書を確認ください。
使用してしているカテーテルの材質を把握しておくことが必要です。
Q:投与開始まえに逆血確認は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。
外来がん化学療法看護ガイドラインでは、「血管外漏出予防のために行うべき」と記載があります。ご施設で必要に応じて実施してください。生食などが抵抗なく入れられればよいとするご施設もあります。
欧米では一般的に逆血確認後に投与していますが、逆血させることで、血液残りによる閉塞のリスクも高まります。
まとめ
CVポートを留置した場合は、ラインの確保が容易となり、見た目も目立たず患者さんのQOL向上にもつながります。
近年、在宅での高カロリー輸液による栄養管理や悪性腫瘍に対する抗がん薬治療などが積極的に行われるようになっております。外来化学療法も増加しており、血管確保が容易なCVポートを留置するケースが増加してきております。
CVポートは、不要となったり感染等の問題が発生しない限りは留置したままになるため、患者さんは留置したまま帰宅されるので、在宅でも管理することが必要になります。
以下の患者説明用冊子も準備しておりますので、ご活用ください。
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