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Case report

Novellus Vol.45
CVリザーバー合併症を起こさないための留置部位ごとの工夫

血管系

CVポート

感染対策

Novellus-医師のベストプラクティス-

著者

名古屋大学医学部附属病院
放射線科
松島 正哉 先生

CVリザーバーの合併症について

中心静脈リザーバー(以下CVリザーバー)とは、体内に抗がん剤や栄養剤を注入するカテーテルを太い血管である中心静脈に留置し、それを接続したポートを皮下に埋没し、皮膚を介して専用の注射針を穿刺して使用するデバイスです。

CVリザーバーの留置には観血的な小手術が必要で、リスクは低いですが、 気胸、動脈誤穿刺、カテーテルの kink、カテーテルの静脈分枝迷入、カテーテル逸脱、リザーバー感染の様な合併症を起こす可能性があります。

これらの合併症は様々な影響を及ぼします。患者には合併症の治療のため、化学療法の開始が遅れてしまうという直接的な影響があります。
 そのため、不満がつのり、せっかく構築した主治医や病院と患者との信頼関係を崩してしまう可能性があります。施行医の自信を失わせ、簡単な手技もうまくできなくなってしまうこともあります。そのため、合併症を起こさない予防策が大事と考えます。

当院では直近 5 年間で年間平均 300 例に施行しており、本稿では留置部位の選択と留置部位ごとの合併症対策について紹介します。

CV リザーバー留置部位について 当院では鎖骨下留置を第一選択にしています

Novellus Vol.45 ポート留置位置の選択

■鎖骨下静脈

■頸部留置

■上腕留置

■鼠径留置

感染症に対する対策 銀を混錬したCVリザーバー

■症例提示

■最後に

CVリザーバー留置術、それ自体は治療ではなく、その後の治療を円滑に進めるためのものです。
   そのため、合併症を起こさない手技の工夫、起きた合併症が重篤にならない様な留置位置の適切な選択が重要です。

これらのことは文章では伝わりにくい点もあるかと思われますので、よろしければニュースレター内にご共有した講演動画もご覧ください。一つでも皆様の安全なCVリザーバー留置術に役立つものがあれば幸いです。

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