Case report ケースレポート
KANGAROO NEWS Vol.32
最適な経管栄養管理法選択のために
第1回 栄養投与ルートの適応と選択
今回は、栄養ルートの適応と選択について考えてみましょう。
以前、中心静脈栄養の乱用が問題となり、NST(栄養サポートチーム)の稼動により、中心静脈カテーテル適応の厳格化とともに中心静脈カテーテル合併症の危険性について周知され、「腸が機能し使用できるなら腸を使用する」という栄養管理のアルゴリズムが確立しました。
この腸の機能を使用することで、下記のメリットがあります。
<経腸栄養法のメリット>
・Bacterial Translocationの回避
・消化管の生理機能の維持
・カテーテル関連血流感染症、気胸などの合併症がない
・長期管理が容易
経腸栄養法は、短期(4週未満)の場合は経鼻・胃管、長期(4週以上)の場合は胃瘻・腸瘻が推奨されています。
しかしながら、経管栄養が延命治療にあたるなどの倫理的問題もあり、イメージが悪くなってしまった胃瘻は近年大きく減少し、経鼻栄養およびPICC、CVポートなどの中心静脈栄養が増加しています。
中心静脈栄養増加の理由の1つとして、診療報酬の高い静脈栄養法が選択されているケースもあるようです。
それぞれメリット・デメリットを正しく理解し、診療報酬やイメージに左右されずに、適切な栄養投与ルートを選択することが重要です。
そこで今回は、栄養投与ルートを正しく選択するために参考になる記事をご紹介します。
KANGAROO NEWS Vol.32
最適な経管栄養管理法選択のために
第1回 栄養投与ルートの適応と選択
栄養投与ルートの適応をめぐる問題点
エネルギー充足率の把握
経管栄養ルートとデバイスの特徴
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