フリーワードから探す

製品情報から探す

目的から探す

Case report

Chorusline Vol.42
当院の抗がん薬曝露対策の実際

血管系

輸液

Chorusline-ナースのベストプラクティス-

著者

国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
副看護部長 がん化学療法看護認定看護師
近藤 美紀 先生

8階病棟 看護師
山田 真理 先生

薬剤部 製剤主任
野村 久祥 先生
石川 祐子 先生

血液腫瘍科 医員
山内 寛彦 先生

医療従事者の労働環境は、常に様々な危険性と隣り合わせです。
生物学的危険有害要因(ウイルスやバクテリア)、化学的危険有害要因(グルタルアルデヒド、細胞毒性薬)、物理的危険有害要因(放射線、鋭利物)等様々な危険性があります。
今回は、化学的危険有害要因であるがん薬物療法に用いる薬剤についてみていきたいと思います。

がん薬物療法に用いる薬剤は、殺細胞性抗がん薬、分子標的治療薬、ホルモン療法薬、免疫療法薬などがあり、いずれも危険性が高く、取り扱いには十分に注意を要するとされています。

がん薬物療法に用いる薬剤の危険性に関して、欧米では、1970年代から研究され、1980年代から欧米各国でガイドラインが出され、日本でも1991年に日本病院薬剤師会より、抗がん薬の取り扱いガイドラインが出され、2015年に日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本臨床腫瘍薬学会から、がん薬物療法における曝露対策合同ガイドラインが出され、患者だけでなく、医療従事者にも危険がある医薬品Hazardous Drugs(HD)は職業曝露対策が必要とされ、職能団体や各学会、行政が動きだし、さまざまな指針やガイドラインが公表されています。

その基になっているのがヒエラルキーコントロールの概念です。
これは、職業上の危険性への曝露を排除または最小限にするためのリスクマネジメントの概念であり、これに基づいた対策の実施が必要不可欠です。

その取り組みを実践されている、国立がん研究センター東病院での抗がん薬曝露対策の実際についてご紹介致します。

ヒエラルキーコントロールの概念に基づいた当院の実践

病棟における髄腔内注入時の曝露対策の取り組み

薬剤部における調製時の曝露対策の取り組み

血液腫瘍科医としての血流感染対策と曝露対策

HD曝露による人体への影響が懸念されており、効果の高い推奨されている対策から取り組んでいく事が急務です。 どのような状況下においても医療従事者への安全の確保・維持がされてこそ、患者さんに安全により良い医療が提供できると考えられます。
是非実際の対策を参考に、出来る事から実施していただければと思います。

製品に関するお問い合わせ・
ご相談は、お気軽にどうぞ。

お電話でのお問い合わせはこちら

0120-917-205

9:00-17:30

購入・見積・サンプルの

お問い合わせはこちら