Case report ケースレポート

Novellus Vol.17
循環器専門病院における閉鎖式輸液ラインの使用経験
手術中の輸液投与ラインとしては、維持・補正輸液ライン、血管拡張薬ライン、輸血ライン、大量急速輸液輸血投与(ポンピング)ラインなどがありますが、ポンピングすることを考慮して開放式ラインを使用する施設が多いのではないでしょうか。
一方、術後ICUへ移送後は、感染対策の観点から閉鎖式ラインに交換することが望ましいのですが、カテコラミン類や血管拡張薬持続投与ラインを交換する際に、循環動態が大きく変動してしまうリスクも考えなくてはなりません。
そこで今回は、術中のポンピング、術後の感染対策、循環動態の変動リスクの回避を実現していらっしゃる事例をご紹介します。
ご執筆いただきました大西佳彦先生がいらっしゃる国立循環器病センター病院でも、以前は手術中にポンピングをする場合があるため、術中の輸液ラインは開放式ラインを使用し、術後にICUで閉鎖式ラインに交換していました。
しかし、手術中や重症心不全によるノルアドレナリン少量持続投与のラインを新しく交換する際に循環動態の変動が多々あった事や、術後の感染を経験した事から、手術中から閉鎖式ラインを使用することに変更しました。
ポンピング使用箇所は開放式三方活栓に閉鎖式プラグを使用し、ポンピングする際は開放式ラインとして、ポンピングしないときは閉鎖式ラインとして使用できるようにすることで、循環動態の変動を最小限にし、感染面も考慮したライン構成を実現しています。
また、術中から術後まで同じ輸液ラインを使用することで、交換する手間が省けること、コスト削減になることも大きなメリットと考えられます。
手術中のポンピング使用を可能にした閉鎖式輸液ラインは、血管拡張薬持続投与ラインを新しく交換する際の循環動態の変動を抑えつつ、血流感染の危険性も軽減できることから、それらのメリットを考えると普及して来ていることも必然的なことなのかもしれません。
本資料が、皆様のご施設における輸液ライン構成の見直しの一助になればと存じます。

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