Case report ケースレポート
Link Vol.15
VTE予防時の弾性ストッキングによる圧迫創傷ゼロへの取り組み
医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)は、医療関連機器による圧迫で生じる皮膚ないし下床の組織創傷ですが、MDRPU発生に関連した医療機器は医療用弾性ストッキングが全体の約15%で最も多いのが現状です。
医療用弾性ストッキングは、その目的上圧力を掛けるようにできているため、医療従事者が自身で履くにも、もちろん患者さんに履かせるにもコツのいるものです。どの医療機器もそうですが、正しく使えば期待した効果が得られますが、間違った使い方をすれば合併症も起こりえます。そのため、日本静脈学会による弾性ストッキングコンダクターの認定制度もあります。
そんな弾性ストッキングですが、患者さんやそのご家族が正しく装着するのはもっと難しく、事前にきっちりご説明し、どんなトラブルがあるのかも理解しておいていただかなくてはなりません。そのような事情を考えれば、冒頭にお伝えしたMDRPUの発生率の高さも良く分かります。
今回ご紹介するのは、そのMDRPUの発生ゼロの取り組みをされた事例です。
本資料は、皮膚排泄ケア認定看護師 佐藤 明代 先生(市立札幌病院 褥瘡管理者)にご執筆いただきました。
実際のマニュアルの記載内容もお示しいただいており、すぐに活用できる内容にしていただいております。
是非皆様のご施設でもご活用ください。
看護師が知っておくべきVTE予防対策
MDRPUに対する日本褥瘡学会の対応
当院におけるケアの実際
皮膚・骨突出部への保護
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