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Case report

第41回日本栄養治療学会 学術セミナー
Nutrition meets Innovation
– 令和の経腸栄養 –

消化器系

経腸栄養

経腸栄養ポンプ

セミナーレポート

座長

水野 英彰 先生
医療法人社団悦伝会 目白第二病院 副院長 外科

演者

末廣 篤 先生
京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 特定准教授

本セミナーでは、水野 英彰 先生より、半固形栄養剤の現状と課題に加え、イノベーションをもたらし得る高粘度対応の経腸栄養ポンプの臨床使用経験とその有用性についてご紹介いただいた。また、末廣 篤 先生より、頭頸部がん治療における栄養管理の重要性、および高粘度対応の経腸栄養ポンプがもたらす新たな経腸栄養の選択肢についてご解説いただいた。

当日のセミナー内容はレポートとあわせて、動画でもご覧いただけます。ぜひあわせてご確認ください。

講演1 経腸栄養管理の課題と近未来へのInnovation

液体栄養剤の問題点

  • 市場の約7割を占める主流製品
  • 投与速度管理が難しい(速すぎても遅すぎても問題)
  • 胃食道逆流が30~38%と高頻度に発生

半固形栄養剤のメリット

  • 胃食道逆流の減少・誤嚥性肺炎の回避
  • 投与時間短縮(⇒リハビリ時間確保)
  • 介護・看護負担の軽減
  • 食物繊維による下痢の回避
  • 褥瘡悪化の回避

半固形栄養剤の課題とニーズ

  • 投与手技・速度の標準化が不十分
  • 製品ごとに粘度表記が不統一
  • 管理栄養士と看護師の連携不足
  • 経鼻投与が困難
  • 逆流抑制には10,000mPa・s以上が目安

半固形栄養管理のイノベーション:高粘度対応の経腸栄養ポンプ

  • 高粘度でも経鼻投与が可能
  • 自動制御で投与管理を簡素化
  • 看護業務の負担軽減
  • 逆流・便性トラブルの減少

・・・・・・詳細を見る

講演2 頭頸部がん患者の栄養管理におけるInnovation:高粘度対応ポンプがもたらす新しい選択肢

頭頸部がん治療と栄養管理

  • 初診時点で約30%が低栄養
  • 治療によりさらに悪化しやすい
  • 長期間の経腸栄養が必要
  • 下痢および胃食道逆流が主要課題

粘度可変型流動食のメリット・デメリット

【メリット】

  • 胃内で半固形化 → 下痢および胃食道逆流のリスク低減
  • 下痢便処理回数の減少
  • 看護負担(処理回数)約1/3に減少

【デメリット】

  • 制酸剤(PPI)中止が必要
  • 含水量が多く循環器負担の懸念

高粘度対応ポンプの使用経験と運用

  • 経鼻×半固形投与が可能に
  • 下痢改善(4例中3例で2日以内)
  • 軽量・操作簡便・セット容易
  • 在宅含め幅広い適応
  • 看護師評価も高い

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