座長：荒井 保明　先生（元国立がん研究センター中央病院　病院長）　

演者：曽根 美雪　先生（国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院　放射線診断科　医長　IVRセンター長）
　　　西尾福 英之　先生（奈良県立医科大学 放射線・核医学科 准教授）
　　　浅井 望美　先生（国立研究開発法人　国立がん研究センター中央病院　看護師長）
　　　星野 由起子　先生（一般財団法人魚沼市医療公社魚沼市立小出病院　訪問看護・リハビリステーションさくら 所長）

【医師・看護師・在宅ケアの現場から学ぶ、CVポートの安全で効果的な使い方！】

本セミナーでは、がん治療や在宅医療の現場で日々使われるCVポートの“本当の価値”に迫ります。
CVポートを留置する背景に加え、急性期病院から地域医療でのCVポートの管理や注意点など4名の先生方が語るリアルな声と、安全で快適な医療の提供を目指すすべての方に向けた、実際の在宅現場でのCVポート管理のノウハウや家族の自立支援やトラブル対応の具体例が満載です。

Q&Aセッションでは、参加者の皆さまからのお悩みや疑問点など幅広くご回答いただいております。
ぜひ日頃の業務にお役立てください。

【このセミナーはこんな方におすすめ！】

✓CVポートの在宅管理とトラブル対応に不安がある

✓CVポートの導入を検討しているが、実際の運用と適用判断に迷っている

✓在宅医療や緩和ケアでの活用事例と実践的な看護技術を学びたい

✓新人教育の体系化に悩んでいる

✓終末期の患者にとって本当に必要か悩んでいる

開会のご挨拶（0:04:46～）

荒井 保明　先生（元国立がん研究センター中央病院　病院長）　

講演１　CV Port : 知っておかなくてはいけない常識（0:07:00～）

曽根 美雪　先生（国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院　放射線診断科　医長　IVRセンター長）

• 適応・禁忌、留置手技、パルス・フラッシュ、陽圧ロックの重要性
• システムロックの方法と逆血確認などQ&A
• フィブリン・シースやCVポート感染症などの合併症とその予防

講演２　CV Port : 利用を考えるべき時（在宅医療での活用）（0:20:52～）

西尾福 英之　先生（奈良県立医科大学 放射線・核医学科 准教授）

• CVポートの主な用途と分類
• PICC vs. CVポート vs. CVカテーテルの比較とエビデンス
• 終末期がん患者へのCVポート留置の現状（自施設での実データ）
• 在宅移行後も安全に管理されており、外来留置が増加傾向
• 在宅医療現場の声（訪問看護ステーション）：メリットとデメリット

講演３　CV Port : 困った時の対応と教育（院内看護の視点）（0:39:08～）

浅井 望美　先生（国立研究開発法人　国立がん研究センター中央病院　看護師長）

• 注入不良・逆血・皮膚トラブルへの対応手順
• CVポート穿刺のコツと固定方法
• 看護師教育の体系化（クリニカルラダー制度：構造理解、穿刺・固定技術、トラブル対応、逆血確認の考え方など）
• 患者指導パンフレットや在宅看護師との連携の工夫

講演４　CV Port : 困った時の対応と教育（在宅看護の視点）（0:47:34）

星野 由起子　先生（一般財団法人魚沼市医療公社魚沼市立小出病院　訪問看護・リハビリステーションさくら 所長）

• 在宅でのCVポートの適応
• 退院前の準備と情報共有：退院カンファレンスに訪問看護師が参加、確認事項、地域医療連携ネットワークシステムを活用
• 家族の自立支援
• 在宅ケアの実際とトラブル対応（ポンプ異常、感染兆候、緊急時の抜針対応など）

Q & Aセッション（0:57:13～）

Q&Aセッションでは、約30分の時間を使い、以下にお示ししたご質問以外にも多数ご回答いただきました。

• 逆血確認について
• ポートを使わない期間、どれくらいまでそのままにしておいていいですか？
• 針のサイズの選択は？輸血のときは？
• 入浴時の感染対策は？
• いつ留置されたかわからないポートはどうしたらいいですか？
• ピンチオフしない方法はありますか？