Column お役立ち情報
臨床工学技士(以下CE)の皆さま、日々、医療機器の安全と安定稼働を支えていただき、ありがとうございます。
今回は、医療機器を提供するメーカーの立場から、CEの皆さまが日常的に担っておられる医療機器の中央管理および保守点検の重要性について、改めて考えてみたいと思います。
中央管理の必要性
近年、医療現場では機器台数の増加や高度化に伴い、CEによる医療機器の中央管理体制がこれまで以上に重要視されています。
機器の使用状況や状態を一元管理することで、トラブルの未然防止や稼働率向上、医療安全の確保につながります。

中央管理は一見「管理工数が増える」ように感じられることもありますが、医療安全と効率化を両立する基盤と言えます。
メーカーとしても、中央管理が前提となることで、製品の性能や安全設計がより活かされると考えています。
また、院内で使用される医療機器の適正台数の実現にも繋がります。
保守点検の重要性
中央管理を機能させるうえで欠かせないのが、日常点検・定期点検の確実な実施です。
点検する台数が多いほど、一つひとつの点検作業は時間を要しますが、異常の早期発見や突発的な故障リスクの低減につながり、結果として臨床現場からの信頼にも直結します。

メーカーとしては、「正しく使われ、正しく点検されること」を前提として製品を設計・製造しています。
日常点検で異常を見逃さず、定期点検で性能と精度を維持していただくことで、医療機器ははじめて「設計どおりの安全な状態」で使い続けることができます。
点検の効率化・標準化を実現する当社ソリューション
こうした現場ニーズを踏まえて、当社経腸栄養ポンプもひと昔前は手動で各種点検を実施する必要がありましたが、最新機種カンガルーOMNIポンプでは自動的に数十項目の性能確認を行う「ポンプテスト」機能(約2分間)で合否判定します。

また当社逐次型空気圧式マッサージ器SCDスマートフローでは「テストモード」、電動式低圧吸引器Thopaz+では「FTPテスト」という簡易な性能テストが搭載されており、それぞれ特性に合わせた独自テスト機能によって作業時間短縮の他にも、点検の標準化・効率化に貢献します。
自動化時代だからこそ「中身を知る」ことも重要
一方で、自動化が進むからこそ大切なのが、「その自動テストで何がチェックされているのか」を理解しておくことです。
トラブル発生時や想定外の症状が出た際、テスト項目や判定ロジックを把握しているかどうかで、原因究明や対応スピードは大きく変わります。
当社のテクニカルトレーニングは「なぜこの項目をチェックをするのか」「自動テストがどこまでを担い、どこからが人の判断か」を理解したうえで活用していただける内容です。
まとめ~CEの専門性をメーカーはどう支えるか~
CEの皆さまは医療機器に精通し、その安全性と信頼性を担保できる存在です。
私たちメーカーとしては、
- 中央管理による全体最適化
- 適切な日常点検・定期点検による医療安全
- 保守点検を支援するサービスやコンテンツの提供
これらを通じて、CEの皆さまの専門性が最大限に発揮されるような製品と情報を提供し続けるパートナーであり続けたいと考えています。
私たち医療機器メーカーとCEの皆さまが共に歩むことで、医療機器の価値はさらに高まり、医療現場全体の安全と質はこれからも進化し続けます。
その専門性と役割の重要さを、ぜひあらためて実感していただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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