Case report ケースレポート
Novellus Vol.23
CVポートカテーテル離断と、その対策について
施設紹介
CVポートの適応、症例数の推移
血液内科では悪性リンパ腫から白血病まで様々な造血器悪性疾患の診療に当たっており、治療の中心は抗癌剤治療である。消化器悪性疾患患者のみならず、造血器悪性疾患患者の増加に伴い、当院ではCVポートの造設数も年々増加しており、近年では、年間120ー130件のCVポートを造設している(図A)。前述のように、適応のほとんどが、消化器・血液内科いずれも悪性疾患患者に対する化学療法目的であるが、炎症性腸疾患や廃用症候群患者に対する経静脈的栄養管理目的のCVポート造設症例も少なくない。ここ10年間で造設したCVポート965件の内訳をみると、造血器悪性疾患に対する留置が53.9%と最も多く、次いで消化器悪性疾患に対する留置が31.2%となっている。経静脈的栄養管理目的の造設は、廃用症候群が9.3%と多く、肝硬変4.3%、炎症性腸疾患0.8%と続き、慢性膵炎患者や短腸症候群患者に対する造設機会もある(図B)。
当院での穿刺部位(選択静脈)、留置手技の変遷
Landmark法による穿刺・留置により生じたPOS症例の提示
穿刺法による手術成績の比較
リアルタイムUSガイド下穿刺にて留置したCVポートに見られたカテーテル断裂症例の提示
リアルタイムUSガイド下穿刺・留置後に生じたカテーテル損傷・断裂メカニズムの考察
小胸筋穿刺の可能性
当院における穿刺時および留置後の留意点
結語
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