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Column

臨床工学技士向け

わかる!異音トラブルの原因と対応

医療機器をご使用中、機器内部から通常ではない音が聞こえてくる、そんな経験をされたことはありませんか?
常に異音がするのではなく時と場合によりけりで、人によって音の種類も「ブーン」「ウィーン」「キーン」など様々に聞こえる場合がありますが、これらが異常かどうかの判断が難しいこともあります。今回はそのような場合に、当社SCD™ 700 シリーズを例に異音の原因を解説します。

SCD™ 700 シリーズにおける音の発生源は?

SCD™ 700 シリーズ(以下、SCD700)をご使用中の施設から「異音がする、原因は何か?」とお問合せをいただく場合があります。SCD700はカバーで覆われているので、音の発生源を特定するのは難しいように思うかもしれませんが、実はそうでもありません。

SCD700の内部パーツのうち音が発生するものとして主に下記があります。(図1)

  1. コンプレッサ:圧縮空気を生成・送気する
  2. バルブアセンブリ:圧縮空気をポートの6か所へ振分ける
  3. ファン:外気を取り込み機器内部を空冷する
図1. SCD700取扱説明書38ページ(ニューマティック(空気圧制御)と電気回路図)

 
SCD700の動作原理は、大まかには加圧と加圧休止のセットを繰り返すサイクル稼働です。レッグスリーブを装着の場合、11秒間の加圧時間と20-60秒間の加圧休止時間(血液再充満検知機能により変動)に分別できます。

SCD700の異音の発生源を解きほぐす!

まずコンプレッサとバルブアセンブリについてです。どちらもレッグスリーブへ空気を送るためのパーツですが、加圧中はコンプレッサは常に作動してます。一方、バルブアセンブリはレッグスリーブの3室構造の各部へ順次加圧開始時、および加圧終了時(脱気)、合わせて4回作動します。(図2)

図2. コンプレッサとバルブアセンブリの作動イメージ(レッグスリーブの場合) 

 
またファンは、内部温度の上昇に伴い、電源コードをコンセントに挿している場合にのみ、電源オフでも内部温度が下がるまで作動します。加圧・加圧休止に関係ありません。

よって異音が発生する状況次第で、下記のように分類できます。

  1. 加圧途中、「カチッ」と数回聞こえる → バルブアセンブリ
  2. 加圧休止中、電源オフ(充電中)も「ブーン」と聞こえる → ファン
  3. その他、揺らすと内部から「カラカラッ」と音がする → カバーやパーツ破損の可能性

このようにして異音の状況をよく観察することで、原因を推測することが可能です。発生源がわかれば他の個体と聞き比べて異常かどうかの判断がしやすくなります。また当社テクニカルトレーニングを受講済みの場合、当該パーツを院内交換することも可能です。もちろん全てのケースに当てはまるわけではありませんが、動作原理を理解しておくと、トラブルシュートが少し楽になる、そんなお話でした。

最後になりますが、この投稿は当社SCD700を例に、トラブル対応の一例について、また当社製品を深くご理解いただくため取り上げました。今後の皆さまの業務にとって何かしら新たな気付きにつながりましたら幸甚です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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