フリーワードから探す

製品情報から探す

目的から探す

Column

臨床工学技士向け

医療機器の大切な機械要素のひとつ「ネジ」

ネジ頭の形状、プラスとマイナス・・・その特徴は?

まずは身近なところから、ネジ頭の形状についてプラスとマイナス、どちらの形状をよく見かけますか?

おそらく大部分の方がプラスだと思います。これはドライバを使用して締結する場合に、 プラスの方がマイナスに比べて、「軸心」(力が伝わるポイント)の移動が少ないので溝にしっかりはまるためです。電動工具で締結を行うときにも確実性があり、作業性も向上します。

ただし、プラスネジをドライバで締結する時に、上から押さえつける力が小さいとプラス穴からドライバが手元に浮き上がって、 先端がネジ穴から外れてしまう「カムアウト現象」が発生することがあります。これにより、いわゆる「ネジがなめって」しまうこと、ご経験はありませんか?

六角星型の形状で高い伝達効率を実現!

この点を改良したのがアメリカの企業が1967年に開発したトルクス(商標登録)です。一般的にはヘクサロビュラー、あるいはヘックスローブと呼ばれます。

ネジの頭が六角の星形をしているため、ドライバーとネジのかみ合いが強く、力の伝達効率が非常に良いという特徴があります。欧米では、プラスネジを抑えて、自動車関係や情報通信機器などで広く用いられています。ア
ップル社のコンピュータにも古くからこのネジが使用されています。

出典:トコトンやさしいネジの本,日刊工業新聞社,2017

当社SCD スマートフロー、SCD™ 700 シリーズにも採用!

SCDスマートフロー

既に当社のSCD スマートフロー、SCD™ 700 シリーズのテクニカルトレーニングを受講された方はご存じかと思います。

この六角星型のメリットとして下記があります。

  • カムアウト現象が発生しにくい → 上から押さえつけなくてよいので労力の軽減
  • ネジ穴をつぶさない → 耐久性・メンテナンス性に優れる
  • いたずら防止 → 一般的ではない形状のため(ただし、現在はインターネット等で簡単に入手可能であり、効果は限定的)

SCD スマートフロー、SCD™ 700 シリーズの場合に当てはめると、定期点検や突発的に発生する外装破損などの修理時において、 普段工具を取り扱わない不慣れな方でも(ネジ穴をつぶすリスクが軽減され)、安心して⾧期間管理できます。また所有台数が多い場合でも、余分に押さえつける必要がないため 労力の軽減が期待できます。
加えてSCD スマートフロー、SCD™ 700 シリーズでは、ネジの使用箇所によってトルクが規定されていたり、部材との間にO リングや座金(ワッシャ)が使用されていますが、この目的について補足します。

1.外装ネジ(oリング付き、0.9Nm)→ Oリングがネジ穴をシールすることで、水の侵入を防ぐ
2.CPU基板ネジ(座金付き、0.7Nm)→ 座金により接地面積を大きくすることで、(i)圧力を分散させる(ネジ頭の基盤への陥没を防ぐ)、また(ii)摩擦が大きくなり振動による緩みも防ぐ

外装ネジ
CPU基板ネジ

このように改めて眺めてみると、普段メンテナンスする機器のネジへの見方が変わるかもしれませんね。
最後になりますが、今回は機器の大切な機械的要素のひとつであるネジの特徴について取り上げました。この投稿が みなさまにとって何かしら新たな気付きにつながりましたら幸甚です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

その他のトピック

医療機器の防水性と防水規格

医療機器中央管理とテクニカルトレーニング

医療機器とリチウムイオンバッテリー

今さら聞けない、音を小さくするマフラーとは?

進化したKendall™ SCDスマートフロー機能紹介

わかる!異音トラブルの原因と対応

臨床工学技士の方向け お役立ち情報まとめ>>

製品に関するお問い合わせ・
ご相談は、お気軽にどうぞ。

お電話でのお問い合わせはこちら

0120-917-205

9:00-17:30

購入・見積・サンプルの

お問い合わせはこちら