Case report ケースレポート
Novellus Vol.60
患者負担軽減とチーム医療の進化を目指したMidlineカテーテル導入の取り組み
静岡県立総合病院における導入事例として、特定看護師が中心となり運用し、7か月で110件のMidlineカテーテルが留置され、その80%以上を看護師が担う体制が構築されています。
さらに、造影剤の高圧注入やカテーテルからの採血も可能であることから、造影CT検査や頻回の採血を要する救命救急科や心臓血管外科の患者においても、Midline カテーテルは非常に有用です。
一方で、院内でのさらなる周知や運用の標準化、人材育成、継続的なデータ評価といった課題も明らかになってきています。これらを着実に改善していくことで、より安定した運用と医療の質のさらなる向上が期待されます。
本ケースレポートは、繰り返される穿刺による患者の痛みや医療者の負担といった課題に対し、Midlineカテーテルの有用性を示すとともに、成果と課題の両面から、よりやさしく効率的な医療の実現に向けた今後の可能性を示しています。
特定看護師によるミッドラインカテーテル導入の取り組み
Midlineカテーテル導入の背景
・末梢静脈確保困難患者が増加し、繰り返し穿刺による疼痛・血管炎・漏出が課題となっていた。
・抗菌薬治療や採血の頻度により、2週間の治療で約10回の穿刺が必要となる場合もあり、患者負担が増大していた。
・医師対応待ちによる処置の遅延や、医療者の業務負担も問題となっていた。
・Midlineカテーテルは中心静脈ほどの侵襲性がなく、比較的長期間の末梢静脈路確保が可能であり、特定看護師による対応も可能な手段として注目された。
・「入院中一番辛いのは点滴の針を繰り返し刺されること」という患者の声を背景に導入が検討された。
Midlineカテーテル導入の3つの目的
① 患者の苦痛を最小限にできる。
② 看護師の負担を軽減させる。
③ 医師のタスクシェア・タスクシフト。
導入の実際・準備
整形外科領域からサンプリング導入
整形外科領域におけるMidlineカテーテル導入の経緯
・整形外科では高齢患者が多く、末梢静脈栄養や抗菌薬投与に伴う血管炎が問題となるケースがあった。
・血管刺激性の高い薬剤の長期投与により、血管炎や血管痛のリスクが高まっていた。
・前腕ルートが装具装着やリハビリの妨げとなる課題があった。
導入の実際・経過
・対象選定 → 実施方法 → 運用・管理
Midlineカテーテル挿入の実際と管理
・手技の注意点
・固定工夫
・挿入後の管理
特定看護師による
Midlineカテーテル挿入の症例報告(2例)
◆診断経過と治療方針・実施内容と対応
◆導入に向けた7つのステップ
◆Midlineカテーテルの利点
◆特定看護師の活動体制
◆依頼から実施の流れ
◆現場での工夫と課題
今後の課題と展望
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