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Case report

Novellus Vol.53 ”Light” and treat -安全な大腸癌手術-

外科排液系

蛍光尿管カテーテル

Novellus-医師のベストプラクティス-

著者

川口市立医療センター消化器外科
東京慈恵会医科大学外科学講座
柳 舜仁 先生

はじめに

 尿管損傷は骨盤内手術の最も一般的な泌尿器科合併症であり、その発生率は1-10%と報告される。大腸癌手術では0.3-1.5%の発生率と決して多くは無いが、ひとたび発生するとmortality、在院日数、医療費に多大な悪影響を及ぼす。さらには腎瘻や尿管ステント、回腸導管が治療に必要となるため患者QOLを悪化させ、長期的な腎機能にも後遺症を残す事も多い。術前尿管ステント留置は、一般的に行われてきた尿管損傷予防対策だが、婦人科領域・消化器領域共に、尿管損傷を予防するエビデンスは無い。
 さらに鏡視下手術では触覚に頼ることができないため、尿管ステントを用手的に触知して確認する従来法の効果はさらに限定的といえる。
 新たに開発された近赤外蛍光樹脂はICGと同様に近赤外蛍光を発する。蛍光尿管カテーテルは、この近赤外蛍光樹脂を内蔵した新しい尿管カテーテルであり、近赤外蛍光観察下において尿管を蛍光で描出する。その蛍光強度は強く、尿管走行が明瞭に可視化されるため、安心感を持って手術を行う事ができる。これは安全な手術教育、合併症低減、低侵襲手術の適応拡大に貢献する。

使用方法

当院での適応

他臓器浸潤直腸癌、再発癌を含めたRe-do手術、膿瘍形成症例、側方リンパ節郭清、傍大動脈リンパ節郭清等に使用している。他にも回腸導管造設後の症例や、馬蹄腎などanormalな尿管走行を呈す症例、大腸憩室炎などの良性炎症性疾患でも使用している。腫瘍からmarginを確保しつつ、尿管をギリギリで温存する際に、蛍光尿管カテーテルのポテンシャルを最も引き出すことが可能と考える。

注意点

当院での治療成績

おわりに

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